桜坂の住宅改修は内装工事が進んでいます。
デザインの方向性、納まりが決まったものから着実に工事です。
粕屋の公共の現場とは違い、こちらは一つ一つものづくりのプロセスを特に大事に進めていきます。
公共建築でディテールおろそかにしているわけでは決してありませんが、様々な利用者の使い勝手だけでなく、管理者のメンテナンスや工事のしやすさ・汎用性も考慮し基本的な素材・納まりを決めなければならないため、住宅のようなエンドユーザーに寄り添い、使い勝手を議論しながら唯一のものづくりを行うプロセスとは違うような気がしています。規模的にも目が届きやすい、と言いますか。
写真は和室から家事室へ向かう建具と壁と天井の取り合いを最終的にどのようにするか思案中に撮ったものです。施工・共同実施設計を行っている藤匠城戸さんともやりとりが続き、同時にオーナー様とのやりとりも進みます。