平成30年4月に介護保険制度が改正されます。

法改正の詳細は厚生労働省HPに公開されておりますが、大枠は、「高齢者の自立支援と要介護状態の重度化防止、地域共生社会の実現を図るとともに、制度の持続可能性を確保することに配慮し、サービスを必要とする方に必要なサービスが提供されるようにする。」というもので、自立を促しながら医療・介護が連携して”地域で”支えていこうという事です。高齢者人口の増加に伴い、今後、この動きは加速化していくことも予想されています。

空間作りにおいても、

○自宅の延長であり、多様な人々と関わり合う空間
○利用者、スタッフ双方が使いやすい心地の良い機能的空間
○「地域づくり」としての施設の役割を全うするためのデザイン
○制度の変化に対応出来る柔軟な空間設計

といった事が今後ますます必要になってきます。単純に関係法令を満たす施設では十分な理解が得られなくなる、利用者さんに受け入れられなくなる可能性もあるかと思います。

また、「利用者様が重度化防止(あるいは改善へ向かう!)」ための空間・食・機能訓練・メンタルなどトータルな施設デザインが必要だと思います。

施設設計・デザインも、快適なスペースの確保、一日の流れの中でのそれぞれのプライバシー(距離感)の作り方、周辺地域との関わり方をどうデザインするか?など、全てにおいて慎重に設計することが重要です。

このようなトータルデザインについて当事務所では「ケア・ランドスケープ」と称し、設計・デザインの考え方について整理をしております。

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カテゴリー: architecture